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派遣労働者に対する蔑視と差別

「同一労働同一賃金」の要求すら曖昧

2014年10月31日
代表委員会
 奇妙な「労働者の味方」の党があるものです。この党は、安倍政権が再提出した派遣法改正案に対して、「派遣労働の原則」を大転換させるから許せない、と大騒ぎして反対しています。
 彼らの言う派遣労働の“原則”とは、それが「臨時的、一時的な」労働者雇用に限って認められてきたものであるといったことで、今度の改正案は事実上、全ての雇用に適用させるものであるから許せない、と言うのです。
 共産党の議員は、「『一時的、臨時的』だった派遣労働の原則をくつがえす」と叫び立てました。赤旗も、「真に『女性の活躍』を実現するためには、派遣は臨時的・一時的業務に厳しく限定して、女性の安易な利用をやめさせること」だと強調しています(10月27日)。
 共産党は広汎な女性が、あるいは労働者一般がなぜそんな不安定で、低賃金の「臨時的・一時的」な労働に従事するのか、しなくてはならないのかという、このブルジョア社会の厳しい現実を少しも知っておらず、また理解もしていません。彼らはそうした形でしか働くことができないから、そうでもしなかったら飢え死にするしかないからです。
 頭の中だけで労働者の問題を考える共産党は、「臨時的・一時的な」形で女性を、労働者を働かせる資本の貪欲な搾取欲が分かっていないのであって、派遣を「一時的・臨時的な」仕事に「厳しく限定」すれば、資本が「女性の安易な利用」をやめるとでも思うのですが、派遣労働自体が、「女性の安易な利用」そのものであるという反省はほとんどないのです。
 もしこうした真実が骨身にしみて分かっていれば、 「派遣を一時的、臨時的な業務に厳しく限定せよ」などと言ったことは――資本にそんな要求を出すとは――とんでもないことであり、口が裂けても言えることではありません。こんな発言は、派遣労働に対する蔑視と差別の言葉であり、またそうした意識を労働者の中にさえ広く生み出すようなひどい言葉でしかありません。
 そうしておいて、「派遣を一時的、臨時的な業務に厳しく限定」するなら、派遣労働者の「正社員化」が進み、可能になり、拡大するかに言うのですから、一体何を言っているのかさえはっきりしないチンプンカンプンです。
 派遣を「一時的・臨時的」業務に「厳しく」限れというなら、反対に、彼女らをそこに閉じ込め、固定化し、ますます派遣から抜け出せなくするも同然ではないでしょうか、またそうすることが、どうして「正社員を切る」ことにつながるというのでしょうか、むしろ反対に、正社員の地位の安泰につながらないとどうして言えないのでしょうか。
 かくして我々は共産党のこうした主張の階級的な基礎に行き着くのです、つまりこの党は労働者の一般的で根源的な共通の利益のために、最も抑圧され、虐げられている大多数の女性の、労働者の利益のためにではなく、思わず知らず、正規の労働者のために、「正社員」のために、彼らの立場の正当性や有利さを持ち上げ、そのために“闘って”いるのであり、共産党の政治の階級的な基礎を、そのプチブル的本性を暴露するのです。非正規の女性や労働者に向かって、“正規の”労働者になれば苦しみから抜け出すことが出来るとお説教するのです。
 卑しい党と言うしかありません。そんなお説教にふけるくらいなら、せめて「同一労働同一賃金」の要求くらい、資本と安倍政権に断固として突きつけたらどうでしょうか。共産党は民主党等と共に、こうした要求を突きつけるつもりなのかもはっきりしていません。


 

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『海つばめ』 最新号(1236・1237合併号)2014/10/19
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【コラム】飛耳長目
【二〜三面】同志会第11回大会/「反転攻勢」を誓う――同志会の闘いの意義再確認――さらに実践し、宣伝し、組織せよ)
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